柳田國男
明治8(1875)年−昭和37(1962)年
兵庫県生まれ。『遠野物語』で知られる日本民俗学の祖。農商務省に勤務する傍ら地方の伝承を研究した。明治42(1909)年に遠野市を訪れている。
金田一京助
明治15(1882)年−昭和46(1971)年
現在の盛岡市出身の言語学者。アイヌ民族の叙事詩『ユーカラ』採録などアイヌ語研究の第一人者として知られる。多くの辞書や教科書の編集、監修にも携わった。
野村胡堂
明治15(1882)年−昭和38(1963)年
紫波町出身の作家、音楽評論家。小説『銭形平次捕物控』で知られるほか、膨大なクラシックのSP レコードを蒐集し「あらえびす」のペンネームで音楽評論も行った。
三船久蔵
明治16(1883)年−昭和40(1965)年
久慈市出身の柔道家。小柄ながら優れた素質と猛練習を重ねて昇段。「空気投げ」などの神技を編み出した。昭和20(1945)年に十段で名人の称を受ける。
萬鉄五郎
明治18(1885)年−昭和2(1927)年
東和町(現花巻市)出身の画家。キュビスムなど西洋の新しい絵画の手法を実験的に取り入れた。東京美術学校の卒業制作「裸体美人」は国重要文化財。
石川啄木
明治19(1886)年−明治45(1912)年
玉山村(現盛岡市)出身の詩人、歌人。生前に出版された詩集『あこがれ』と歌集『一握の砂』などで知られる。三行書きの短歌などで日常の悲哀や郷愁を綴った。
※「石川啄木」の「啄」の表記について、本来は「啄」キバ付きが正しい表記ですが、閲覧環境によって見え方が違う場合が想定されるため、当サイト内では、「啄木」と表記しています。御了承下さい。
佐々木喜善
明治19(1886)年−昭和8(1933)年
遠野市出身の民話研究家。東京遊学時代の喜善と柳田國男が喜善の話などを基に『遠野物語』を出版した。自著も多く「日本のグリム」と称される。
宮沢賢治
明治29(1896)年−昭和8(1933)年
花巻市出身の詩人、童話作家。『注文の多い料理店』や『銀河鉄道の夜』などの作品で知られ、「岩手」をモチーフにした「理想郷=イーハトーヴ」という言葉を残した。