岩手の医療
明治8(1875)年、県初の西洋医学における総合病院として旧岩谷堂共立病院(現奥州市)が開院、明治30(1897)年には三田俊次郎が盛岡市に私立岩手病院(現岩手医科大学附属病院)を設立した。昭和初期まで無医村※地域では医師の診療を受けるのは困難な状況であり、乳児死亡率が県内でも特に高かった豪雪地帯の旧沢内村では、保健婦、医師の充実、乳児の国保10割給付等を実施。昭和37(1962)年に日本で初の乳児死亡率ゼロを達成するに至る。
平成23(2011)年の東日本大震災時には「いわて災害医療支援ネットワーク」を立ち上げ、岩手医科大学、県医師会や県医療局など医療関係機関が連携し、災害医療活動や支援活動を展開した。
また、附属病院を含む岩手医科大学は令和元(2019)年に矢巾町へ移転し、地域先進医療の中核として医療・教育・研究に取り組んでいる。