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Archive吉浜のスネカ
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資料詳細
- タイトル
- 吉浜のスネカ
- 年代
- 1995年
- 出典元
- いわてグラフ1995年1月号
- カテゴリ
- 文化・伝統
- 地域
- 大船渡市
- 概要
スネカは、三陸町吉浜で正月15日の夜に行われる小正月行事である。これは、秋田県男鹿地方のナマハゲなどと同種の行事であり、年男が異形の面や蓑、腰ケラを身に付けて家々を回り、泣き虫の子やカバネヤミ(怠け者)を戒め、豊作を祈願するものである。現在は厄年の青年などのほか、子どもたちも小グループで回る。沿岸地方では現在も多く行われており、旧南部藩(陸中)ではナモミ、旧伊達藩(陸前)ではスネカタクリなどとも呼ばれている。
スネカは各戸を訪問して、「泣ぐワラシはいねが、カバネヤミはいねが」と叫ぶ。家の者が「泣ぐワラシもカバネヤミもいねがら、帰ってけらっしゃい」とお願いし、もちやみかんなどが振る舞われる。
小正月の行事が終わると、三陸海岸は豊かな幸を待ちわびて新たな活気に満ちてくる。
(参考文献)桜楓社刊 祭礼行事
(今月の表紙より抜粋)
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