岩手県政150周年

Historyいわての150年

トップ ≫ いわての150年 ≫ 教育 ≫ 教育(クローズアップ)

Education教育(クローズアップ)

人材育成が郷土の礎に、
「学びと絆で夢と未来を拓き、社会を創造する人づくり」

大学教育のあゆみ

 明治34(1901)年、三田俊次郎により東北・北海道初の私立医科学校として岩手医学校が設立。昭和3(1928)年に岩手医学専門学校、昭和22(1947)年に岩手医科大学と体制を変え、岩手の地域医療に密着した私立医科大学としての地位を確立している。

 明治9(1876)年に盛岡師範学校が創立。その後盛岡高等農林学校、岩手青年師範学校、盛岡工業専門学校を統合し昭和24(1949)年に岩手大学となる。

 昭和40(1965)年に奥州大学(現在の富士大学)が開学、昭和56(1981)年には盛岡大学が開学した。

 平成10(1998)年には岩手県立大学が開学。昭和26(1951)年開学の岩手県立盛岡短期大学、平成2(1990)年開学の岩手県立宮古短期大学をそれぞれ短期大学部として併設し、地域社会の要請に応え国際社会に貢献する人材を育成している。

  • 岩手医科大学

    岩手医科大学

  • 岩手大学

    岩手大学

  • 富士大学

    富士大学

  • 盛岡大学

    盛岡大学

  • 岩手県立大学

    岩手県立大学

岩手の高等教育を率いてきた先人たち

 岩手医学専門学校を創立した三田俊次郎、岩手医科大学初代学長の三田定則らは岩手の医療に多大な貢献をした。また、農学者で岩手大学初代学長を務めた鈴木重雄、半導体や光通信分野の第一人者で岩手県立大学初代学長となった西澤潤一などが、地域社会の未来を担う大学の礎を築いてきた。

岩手の近代教育のあゆみ

 岩手では昭和39(1964)年策定の「岩手県教育振興基本計画」において、教育水準向上をめざし、子ども・家庭・学校・地域・行政の5者がそれぞれの役割を果たし、地域の教育課題の解決に取り組む「教育振興運動(教振)」が提唱された。現在も県内各地でさまざまな実践が行われている。

 令和5(2023)年度現在、県内には文科省の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」指定校2校、県教委が定める「探究・STEAM教育推進事業推進校」9校など、魅力ある県立高校づくりが推進されている。

 また、図書館、博物館、美術館、野外活動センター、青少年の家、生涯学習推進センターなどの県立社会教育施設が整備され、県民が生涯にわたり楽しく学べる環境づくりが進められている。

女性教育家たちによる岩手の教育のあゆみ

 昭和8(1933)年に盛岡友の会生活学校(現盛岡スコーレ高校)を創立した吉田幾世。昭和26(1951)年に盛岡生活学園(現学校法人盛岡大学)を設置後、次々と栄養士養成施設、幼稚園、高等学校等を設立した細川泰子など、女性教育家たちの活躍も、岩手の近代教育に大きな功績を残している。