岩手の海
岩手県の沿岸部は、昭和30(1955)年に普代村から釜石市までが陸中海岸国立公園として指定され、以降再編や拡大を経てきた。
東日本大震災津波を受け、平成25(2013)年に岩手県の沿岸全域を含む青森県八戸市から宮城県石巻市までの地域が三陸復興国立公園として指定され、北部の海成段丘※と南部のリアス海岸による、荘厳優美な海岸線や自然景観が訪れる人の目を楽しませている。
また、平成25(2013)年には三陸ジオパークが日本ジオパークに認定され、太古の地球活動に触れる場としても活用されているほか、三陸の自然や文化に触れるエコツーリズム、みちのく潮風トレイルなどを通じて、自然環境や暮らしと文化、自然の恵みと脅威を学ぶ場としての活用が提唱されている。
岩手の山
昭和31(1956)年、十和田国立公園に八幡平地域が追加されて「十和田八幡平国立公園」が誕生した。八幡平から岩手山及び秋田駒ヶ岳にかけての「八幡平地域」は、岩手山をはじめとする火山景観から成り、麓の落葉広葉樹林から高山植物帯まで多様な植生が見られる。また火山活動を背景に昔ながらの温泉湯治場も多く、温泉入浴から登山、自然散策、アクティビティ、ドライブなど、体験型や周遊型の観光客を多く集めている。
ほかにも、秋田や宮城との県境にまたがる栗駒山や焼石岳からなる「栗駒国定公園」、北上山地の最高峰で高山植物が豊富な「早池峰国定公園」に加え、岩手県内に7つの県立自然公園を有している。