岩手県政150周年

Historyいわての150年

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Social Capital社会資本の整備

暮らしをつくり、
人々の命や土地を守ってきた
まちづくりの歩み

鉄道の歴史

 明治13(1880)年。日本で3番目に開業した鉄道が、釜石鉱山周辺に敷設された計23キロの「工部省釜石鉄道」である。宮沢賢治が『銀河鉄道の夜』のモチーフにした岩手軽便鉄道の前身でもあり、現在のJR釜石線の原型となった。東北本線上野−盛岡は明治23(1890)年に開通。昭和57(1982)年、東北新幹線の大宮−盛岡が開業し、その後平成に入ると八戸、函館と延伸した。ドラマ「あまちゃん」で有名になった三陸鉄道は昭和59(1984)年に開業。現在、日本一長い第三セクター鉄道(総延長163キロ)である。

高速道路の整備

 岩手県内の東北自動車道は、昭和52(1977)年に一関IC−盛岡南IC間が開通すると、昭和58(1983)年には鹿角八幡平ICまでが開通、平成元(1989)年には安代JCTが開通し八戸自動車道と接続された。また平成9(1997)年に北上西ICから秋田自動車道湯田IC間が開通している。沿岸部では平成23(2011)年の東日本大震災津波の復興リーディングプロジェクトとして、三陸沿岸道路が、令和3(2021)年に全線開通を果たした。

5大ダムの整備

 岩手県のほぼ中央部を流れる北上川(全長249キロ)は、東北最大の河川であり、支流も多く流域面積は日本第4位である。
 その北上川の洪水対策、治水や農業用水、発電など多角的に開発し、地域の経済発展を目指すため「北上川特定地域総合開発計画」(昭和25(1950)年)を定め、その柱として5大ダムの整備が進められた。
 昭和28(1953)年には石淵ダムが竣工、その後、田瀬ダム、湯田ダム、四十四田ダム、そして、昭和56(1981)年に御所ダムが竣工し、過去幾度となく洪水災害や渇水などの苦難があった北上川流域に、安全な住環境と安定した農業環境をもたらした。

年表

明治18(1885)
仙台─盛岡に郵便馬車開通
明治24(1891)
東北鉄道 盛岡─青森開通
明治41(1908)
盛岡に電話開通
大正2(1913)
岩手軽便鉄道花巻─土沢間開業
昭和34(1959)
遠野市と釜石市を結ぶ仙人トンネル(全長2,500m)開通
昭和39(1964)
花巻空港開港❷
昭和41(1966)
松川地熱発電所が日本初の商業地熱発電所として操業開始
昭和51(1976)
岩手県と秋田県を結ぶ仙岩トンネル(延長2,544m)開通
昭和52(1977)
東北自動車道川口JCT─盛岡IC間が開通
昭和57(1982)
東北新幹線、盛岡─大宮間暫定開業
昭和59(1984)
三陸鉄道開業
平成9(1997)
秋田新幹線開通
平成14(2002)
東北新幹線盛岡─八戸間開通
平成14(2002)
IGRいわて銀河鉄道開業
平成19(2007)
仙人トンネル完成❸
令和3(2021)
いわて花巻空港に初の国際定期便(花巻─台湾)が就航

❶盛岡電気株式会社

❷花巻空港

❸「仙人峠道路」開通式

❹釜石港ガントリークレーン

❺「三陸沿岸道路 普代~久慈」開通式典

説明文や年表に記載の日時と掲載画像の撮影時期は異なるものがあります。