3つの世界遺産
岩手県には奈良県、鹿児島県と並び全国最多を誇る、3つの世界遺産がある。
全て時代の異なる世界遺産は、豊かな文化と伝統が息づく岩手の象徴となっている。
-
平泉「仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」
平成23(2011)年に世界遺産に登録された平泉。戦後、平泉遺跡調査会を主宰し、整備事業にも携わった東京大学の藤島亥治郎名誉教授が平泉研究を牽引してきた。中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山の5つの構成資産に加え、関連資産の拡張登録を目指している。
-
橋野鉄鉱山「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」
平成27(2015)年に世界遺産に登録された橋野鉄鉱山。盛岡藩出身で近代製鉄の父と呼ばれた大島高任が指導して築造された現存する日本最古の洋式高炉跡であり、鉄の街として知られる釜石市の歴史や、日本の近代化を支えた重工業分野の発展の歴史を垣間見ることができる。
-
御所野遺跡「北海道・北東北の縄文遺跡群」
令和3(2021)年に世界遺産に登録された一戸町の御所野遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」。御所野遺跡からは配石遺構群や竪穴建物跡などが出土しており、約4000年前の縄文時代中期におよそ800年間に渡り人々が定住した集落跡だと考えられている。